ユーコさん勝手におしゃべり

2月26日
 2月は逃げ月、名の通り。
 おひな様を出そうと先週から思っているのだが、つい1日伸ばしにしている。たった2・3日他の月より短いだけなのに、月末のその2・3日の重みをひしと感じる。25日を過ぎると「ああもうすぐ3月になってしまう」と崖っぷちに立たされたような気分になる。
 自分の戸棚の中にある自分用の小さなおひな様をテーブルに出すだけなのに、そのテーブルが片付かず、いつもなかなかできない。
 おひな様が終わると、次の日にひとつ齢を重ねることになる。今年はどのケーキで自分の出生を祝おうかという算段の方は、もうできている。

2月22日
 今一番気になっていることは、かめの目覚め。
 秋の終わりに例年と同じように冬眠させたが、今年はいつになく暖かく、冬眠しないクマの出没や、いまだに夏の魚がとれる漁港が報道されている。
 「どうしようか。まだ埋めといて大丈夫だろうか。もしもう目が覚めていたらつらいかな。…でも眠っているんなら起こさない方が…」
 たまに冬らしく寒い日があるとホッとするが、それもつかの間で、すぐまた温暖な日がやってくる。
 さてさて、考えているうちに2月も終わりに… エッ まだ今、2月なの?!

2月13日
 クロッカスが次々と咲き出し、冬枯れのプランターもにぎやかになってきた。暖冬のためか紅葉せずにいたルリマツリモドキの紅葉が今頃はじまった。本来なら夏から秋にかけて咲く青い花が先週からいくつか咲いて、枝先の葉が紅く染まっている。晩秋に紅葉して落葉し、根に栄養を蓄えているべき時を、天候の不順から逸してしまったらしい。落葉せねば来期は咲けまい。眠るべきか起きるべきか、とうとうやって来ない厳冬に、ルリマツリモドキもずい分逡巡したことだろう。
 よそ様のお庭で沈丁花の最初のひとつが咲くのを見た。もくれんのつぼみもふくらんで、あしたは春一番が吹くらしい。

2月6日
 上野の国立博物館へ「中国 悠久の美」展を見に行って来ました。今回はいつにも増して展示の仕方が巧みでした。点数を抑えてゆったり並べ、ひとつひとつ適度なライトに照らされています。もっと大規模な展覧会で見たことのあるものも、以前見たときより新鮮に感じられました。会場が大きく点数が多い方が、パンフレットの豪勢感は増し集客力はあるだろう。でも、展覧会は出品数だけじゃないのだなぁ。展覧会を構成するスタッフの方たちの影なる努力に脱帽です。改めて、中国文明の豊かさを認識しました。
 となりのブースが、「マーオリ-神々の楽園-」というのも、世界は広いのだと実感できて、良いひとときでした。
 好天に誘われて、上野公園では国立西洋美術館の前庭でうぐいすが「ケキョケキョ ホーホケ」と鳴く練習をしていました。
 午前中吸収して、午後はお仕事。上野から電車一本で帰ってこられる店の立地に感謝。

2月5日
 日差しがずい分明るくなった。土が水を欲しがっているのがわかるようになる。なんだかそわそわしてきて、一冬コップの水に挿しておいたら根が出てきた松葉ボタンの枝をプランターに植え込んでみる。
 真冬は私の農閑期だ。パンジー・ビオラは静かに咲いているけれど、毎日は水を欲しがらないし、あちこちの葉もあまり手をかけてくれと声をかけてきはしない。おかげで本を読んだりなどできるけれど、ちょっと寂しくもある。
 そこへ今日の暖かさ。さっそく園芸用のエプロンをかけて、ジャスミンアーチの具合を点検する。あとひと月、短い2月が過ぎると、景色は一気に春になる。
 予報では、このまま暖冬で春も早目に来るらしい。そういえば今年は霜柱を見ていない。
 何年何度季節を過ごしても、毎回少しずつ四季の移り変わるパターンは違う。庭と付き合うことで、それに気付くことができた。感謝である。

2007年1月のユーコさん勝手におしゃべり
2006年12月のユーコさん勝手におしゃべり
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