ユーコさん勝手におしゃべり

7月8日
 東京が初の真夏日を記録した日、今年ひとつ目のむくげの花が咲いた。今年も一気に夏が来た。梅雨はまだあけていないが、雨の間にさす陽は透明な夏色だ。間もなく来る真夏を迎えうつ心の準備も整ってきた。
 しかし、店番をしていると夏至からはや2週間、日の入りが一番遅くなるころからすでに1週間経過したことを感じる。少し前には7時の閉店まで外の灯りをつけなくてもいられたのに、今はもう暗く感じる。
 気分の上の夏はこれからピークなのに、それを感じる時には本当のピークは終わっている…って、人生にも通じる気がして、夕暮れの外を眺めて少しセンチになった。
 だがしかし、「夏は夜」が良いのだった、と枕草子のフレーズを思い出し、すぐに元気が戻った。

7月3日
 7月になった。
 気付かぬうちに今年のカレンダーの半分は切り取られていた。
 しまっておいた麦藁帽子を出して出かける。自転車をこぐと時々ふわっと麦藁の香りが鼻まで届く。
 菖蒲まつりの終わった堀切菖蒲園はすっかり花が刈り取られ、来年の準備のために、トラックが入り、植え替え作業が始まっている。静かになった園内で、大きな亀が2匹、工事の進行を見守っていた。
 6月が終わった気がしないのは、今年まだ奥日光へ出かけていないからだ。例年ならもう2・3回は行って花を愛で、季節の動きを確かめているころなのに、今年は雨にたたられて、予定が狂いっぱなしだ。
 今月こそは、梅雨の晴れ間に、「抱きつきたいほどいい天気! こんなおひさまを待っていた!」という日が来るといい。そしてそれがちょうど仕事の休みの時だと、喜びは例年の2倍にも3倍にもなるのだけれどなぁ。
 旅の友に持っていく本はもう決まっているのに、なかなか旅に出られず、少しずつ寝室で読み進めているうちに、もう何冊終わってしまっただろうか。

6月のユーコさん勝手におしゃべり
それ以前の
「おしゃべり」